「奥能登広域消費生活センター便り」(2月15日発行)

「奥能登広域消費生活センター便り」(2月15日発行)を発行しました。

「エシカル消費」~あなたの消費が世界の未来を変える!

 「エシカル消費」とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動です。2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の達成のため、私たちが日々の暮らしの中でできることが「エシカル消費」です。

 日々のお買い物のときに、「どこで作られたのか」、「だれがどんな環境で作ったのか」、「環境にやさしいものか」、「適正な価格か」など、その商品やサービスの背景を考えて商品を選ぶことが、エシカル消費の第一歩です。

 2020年、たくさんの人がマスクを求めたことにより店頭からマスクが無くなり、色々な企業がマスクの製造・販売を始めました。この例のように、消費者サイドから供給サイドを動かすほど、消費者の行動は社会に大きな影響を与えます。このことをよく自覚して生活することが大切です。

■人・社会にやさしい

チョコレートやコットンなどが私たちの手元に届くまでに、どのような人たちが関わっているか知っていますか。児童労働させられている子どもたちが関わっているのも事実です。社会問題解決につながるような人・社会にやさしい商品を選びましょう。

こんな商品を選んでみよう

  • フェアトレード認証商品
  • 売上金の一部が寄付につながる商品
  • 障がい者支援につながる商品
    など

■地域にやさしい

日々暮らしているまちを元気にするのは、そこで暮らしている人々です。

地元の商店でお買物してみましょう。地元の商品を選んで、地元を応援しましょう。

こんな商品を選んでみよう

  • 地元産の商品
  • 被災地で作られた商品
  • 伝統工芸品
    など

■環境にやさしい

大量生産・大量消費・大量廃棄の暮らし方によって地球環境は破壊・汚染され、資源の減少、地球温暖化など深刻化しています。

より良い未来に向かって、できることから実践しましょう。

こんな行動をしてみよう

  • エコ商品を選ぶ
  • お買物の時にはマイバックを使う
  • 資源保護の認証がある商品や二酸化炭素削減の工夫をしている商品を購入する 
  • マイボトルを利用する
  • 食品ロスを減らす
  • 地域のルールに沿ったゴミの分別を徹底する
    など

■みんなで支えあう

一人一人の思いやりが、地球を未来へつないでいくことにつながります。

商品やサービスが手に届くまで、そして廃棄された後の影響を考えてみましょう。

未来を変えるために、今から行動しましょう。

こんな行動をしてみよう

  • 買いだめ、買い占めをしない
  • 必要なものを必要な分だけ購入する
  • 今のことだけ考えず、未来への影響を考える
  • 自分のことだけ考えず、相手のことを考えて行動する
    など 

食品ロスとは本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食べ物のことです。

日本では、平成29年度に、約612万トンの食品ロスが発生したと推計されています。そのうち約284万トンは家庭から発生したそうです。その内訳は、食べ残しが約42%、未開封の食品を賞味期限切れなどで廃棄したものが約35%、まだ食べられる部分が捨てられているものが23%です。(環境省推計)

 食べきれず家で眠っている期限前の未利用食品は、自治体や大型スーパーマーケット、地域の文化祭などで寄付(フードドライブ)を受け付けている場合があります。寄付された食品は、フードバンクなどを経由して、食品を必要としている人たちに届けられます。フードバンクとは、様々な理由で販売できなくなった期限前の未利用食品を企業や団体などから引き取り、必要な人へ届ける団体です。食品を捨てずに、寄付することで、食品ロス削減につながります。

 出来ることはたくさんあります。小さなことでも、みんなでやれば大きな変化になります。さあ、「エシカル消費」をはじめましょう。